2015/03/14
18:30:00
東大寺の修二会が満行になると本格的な春が関西に来ると云われています。その満行となる3月15日の昼前から二月堂の北側で「達陀帽いただかせ」が行われます。

達陀の行法は「水天」と「火天」に扮した練行衆が二月堂内陣で行う火と水の修二会行法でハイライトの一つ。火天が堂内で大松明を振りその火の粉が飛び散ります。すると交代に水天が現れて水を撒く独特の雰囲気と迫力が ある行法です。
その儀式で使用された達陀帽を子供たちに戴かせる「達陀帽いただかせ」は、行中に練行衆が達陀の行で使用した達陀帽を子供たちに被せてくれるもので、「健康でよい子に育つ」と云われています。
華厳宗大本山 東大寺 (HPリンク修二会)
田主、神楽男、八乙女たちが若宮神社前南庭でお祓いを受け、林檎の庭・榎本神社前・若宮神社前の3か所で田舞の奉納を行います。


春日大社(HP)
TEL:0742-22-7788
奈良県奈良市春日野町160(地図) 春日大社の有料P有
奈良交通バス春日大社表参道下車すぐ


達陀の行法は「水天」と「火天」に扮した練行衆が二月堂内陣で行う火と水の修二会行法でハイライトの一つ。火天が堂内で大松明を振りその火の粉が飛び散ります。すると交代に水天が現れて水を撒く独特の雰囲気と迫力が ある行法です。
その儀式で使用された達陀帽を子供たちに戴かせる「達陀帽いただかせ」は、行中に練行衆が達陀の行で使用した達陀帽を子供たちに被せてくれるもので、「健康でよい子に育つ」と云われています。

華厳宗大本山 東大寺 (HPリンク修二会)
奈良県奈良市東大寺二月堂 (地図)
ええ古都ならHP 修二会詳細が紹介されています
また、同じ日に春日大社では御田植神事が行われます。

田主、神楽男、八乙女たちが若宮神社前南庭でお祓いを受け、林檎の庭・榎本神社前・若宮神社前の3か所で田舞の奉納を行います。


春日大社(HP)
TEL:0742-22-7788
奈良県奈良市春日野町160(地図) 春日大社の有料P有
奈良交通バス春日大社表参道下車すぐ
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2015/03/13
22:36:10
東大寺の修二会も最終日を迎える3月14日。
練行衆が上堂する際、足元を照らすために行われるお松明は普段は30分ほどかけて行われますが、最終日の夜は数分の間に次から次へと登廊を駆け上がります。
その様子は、上堂する練行衆のお尻を焦がしそうになる様から「尻つけ松明」「尻こがし」とも云われています。

クライマックスは10本のお松明が二月堂の欄干に並んだ後、掛け声とともに一斉に揺すられて火の粉が舞い落ちる瞬間です。

昨年の尻つけ松明のビデオです
練行衆が上堂する際、足元を照らすために行われるお松明は普段は30分ほどかけて行われますが、最終日の夜は数分の間に次から次へと登廊を駆け上がります。
その様子は、上堂する練行衆のお尻を焦がしそうになる様から「尻つけ松明」「尻こがし」とも云われています。

クライマックスは10本のお松明が二月堂の欄干に並んだ後、掛け声とともに一斉に揺すられて火の粉が舞い落ちる瞬間です。

昨年の尻つけ松明のビデオです

華厳宗大本山 東大寺 (HPリンク修二会)
奈良県奈良市東大寺二月堂 (地図)
ええ古都ならHP 修二会詳細が紹介されています2015/03/12
23:12:47
東大寺・修二会のお水取りで閼伽井屋から汲みとられた水は「お香水」と呼ばれています。この「お香水」は二月堂で聴聞する一般の参詣者にも香水の授与が行われる日がありますが、中々誰もが頂けるといったものではありません。
こちらは二月堂の麓にある湯屋の前に置かれたお香水

二月堂で見かけられたらお布施を備えて戴いてみて下さいね。

東大寺HPより
お香水
12日の「お水取り」で内陣に運ばれたお香水は、大きな桶の中でしずめられた後、13日の神名帳、大導師の祈りの間に晒の布を用いて濾され、内陣須弥壇下の石敷きに埋め込まれた甕(かめ)の中に納められる。その内一つは「根本香水」を納める甕で、「お水取り」で汲まれた水を毎年追い足ししてたくわえているものをいう。行中にこの根本香水を使用して減った分を補充するので、「お水取り」の歴史の分だけのお香水が渾然一体となったものといえる。
また、この次第香水は、修二会満行後、毎月18日の二月堂での寺役法要の間にその年の堂司の役のものによって汲み出されるが、量に限りがあるので更にそれを二月堂の湯屋の井戸水で割ったものを小瓶に入れて二月堂受納所で一般に頒布している。
こちらは二月堂の麓にある湯屋の前に置かれたお香水

二月堂で見かけられたらお布施を備えて戴いてみて下さいね。

東大寺HPより
お香水
12日の「お水取り」で内陣に運ばれたお香水は、大きな桶の中でしずめられた後、13日の神名帳、大導師の祈りの間に晒の布を用いて濾され、内陣須弥壇下の石敷きに埋め込まれた甕(かめ)の中に納められる。その内一つは「根本香水」を納める甕で、「お水取り」で汲まれた水を毎年追い足ししてたくわえているものをいう。行中にこの根本香水を使用して減った分を補充するので、「お水取り」の歴史の分だけのお香水が渾然一体となったものといえる。
史料には「根本香水之事」として、「この香水はこれ天平勝宝年中、実忠和尚兜率の内院の八功徳水を以って此宝瓶に入、此堂中に納」と記されている。
また、これとは別に「次第香水」といって、その年「お水取り」で汲まれた水を容れる甕がある。次第香水を容れる甕は、残り少なくなったものをすべて汲み出し、更に晒で甕を掃除してその年の新しいお香水を納める。この甕の掃除は11日の日中の後、壇下の掃除の時に行なわれ、甕から汲み出されたお香水の残りは湯屋に下されて参詣者にも分け与えられる。
また、この次第香水は、修二会満行後、毎月18日の二月堂での寺役法要の間にその年の堂司の役のものによって汲み出されるが、量に限りがあるので更にそれを二月堂の湯屋の井戸水で割ったものを小瓶に入れて二月堂受納所で一般に頒布している。
華厳宗大本山 東大寺 (HPリンク修二会)
奈良県奈良市東大寺二月堂 (地図)
ええ古都ならHP 修二会詳細が紹介されています2015/03/11
20:34:32
東大寺の修二会は本行入りした1日夕に行中の無事を祈って二月堂の周囲にある三社(興成社、飯道社と遠敷社)に参る事から始まる様に、神仏習合の姿を今に伝える行事です。
二月堂縁起に、 「実忠和尚二七ヶ日夜の行法の間、来臨影向の諸神一万三千七百余座、その名をしるして神名帳を定(さだめ)しに、若狭国(わかさのくに)に遠敷(おにう)明神と云う神います。遠敷河を領して魚を取りて遅参す。神、是をなげきいたみて、其をこたりに、道場のほとりに香水を出して奉るべきよしを、懇(ねんごろに)に和尚にしめし給ひしかば、黒白二の鵜(う)、にはかに岩の中より飛出(とびいで)て、かたはらの樹にゐる。その二の跡より、いみじくたぐひなき甘泉わき出(いで)たり。石をたたみて閼伽井とす。」東大寺HPより引用
閼伽井屋の屋根には鵜を模した瓦が載っています。
実忠和尚が修二会を行うにあたり、全国の神様に来臨されるよう請うた際、若狭の遠敷明神は釣りをしていた事から参集に遅れてしまい、そのお詫びとして御本尊に供えるお香水を送る約束をされました。すると、二月堂の下から、白と黒の鵜が飛び立ち、そこから綺麗な水が湧き出したということです。
その井戸は二月堂の麓にある閼伽井屋の中にあって「若狭井」と名付けられ、この井戸から御本尊にお供えする「お香水」を汲みあげることから、修二会の事を別名「お水取り」とも云うのです。
この縁起に因んで遠敷明神が祀られている福井県の若狭では神宮寺に於いて「お水送り」の送水神事が毎年3月2日に行われます。
名水百選にも選ばれている鵜の瀬に注がれた「お香水」が、10日間かけて東大寺・二月堂の「若狭井」に届くと云われており3月12日に「お水取り」が行われる所以となっています。
余談ですが、12日から14日まではお水取りや韃靼の行法が行われるため聴聞される方も多く二月堂の休憩所「茶処」で名物の観音寿司や二月堂うどんが販売されます。3日間とも行の終わる時間まで営業されるそうなので聴聞される方は一度味わってみて下さい。


二月堂縁起に、 「実忠和尚二七ヶ日夜の行法の間、来臨影向の諸神一万三千七百余座、その名をしるして神名帳を定(さだめ)しに、若狭国(わかさのくに)に遠敷(おにう)明神と云う神います。遠敷河を領して魚を取りて遅参す。神、是をなげきいたみて、其をこたりに、道場のほとりに香水を出して奉るべきよしを、懇(ねんごろに)に和尚にしめし給ひしかば、黒白二の鵜(う)、にはかに岩の中より飛出(とびいで)て、かたはらの樹にゐる。その二の跡より、いみじくたぐひなき甘泉わき出(いで)たり。石をたたみて閼伽井とす。」東大寺HPより引用
閼伽井屋の屋根には鵜を模した瓦が載っています。


実忠和尚が修二会を行うにあたり、全国の神様に来臨されるよう請うた際、若狭の遠敷明神は釣りをしていた事から参集に遅れてしまい、そのお詫びとして御本尊に供えるお香水を送る約束をされました。すると、二月堂の下から、白と黒の鵜が飛び立ち、そこから綺麗な水が湧き出したということです。
その井戸は二月堂の麓にある閼伽井屋の中にあって「若狭井」と名付けられ、この井戸から御本尊にお供えする「お香水」を汲みあげることから、修二会の事を別名「お水取り」とも云うのです。

この縁起に因んで遠敷明神が祀られている福井県の若狭では神宮寺に於いて「お水送り」の送水神事が毎年3月2日に行われます。
名水百選にも選ばれている鵜の瀬に注がれた「お香水」が、10日間かけて東大寺・二月堂の「若狭井」に届くと云われており3月12日に「お水取り」が行われる所以となっています。

余談ですが、12日から14日まではお水取りや韃靼の行法が行われるため聴聞される方も多く二月堂の休憩所「茶処」で名物の観音寿司や二月堂うどんが販売されます。3日間とも行の終わる時間まで営業されるそうなので聴聞される方は一度味わってみて下さい。


華厳宗大本山 東大寺 (HPリンク修二会)
奈良県奈良市東大寺二月堂 (地図)
ええ古都ならHP 修二会詳細が紹介されています