田原本町にある唐古・鍵遺跡は、弥生時代から古墳時代にかけて造られた30万㎡という大規模な集落の跡。遺跡からは銅鐸の鋳造工房や環濠が発掘されています。
国の史跡に指定されている唐古・鍵遺跡。
写真は池の畔に建つ楼閣のモニュメントです。
発掘調査時には多くの絵画土器が出土しており、このモニュメントも土器に描かれていた楼閣の絵を再現したものです。
田原本青垣生涯学習センター2階に設置されている唐古・鍵歴史ミュージアムや館内の廊下等に出土品が展示されています。
唐古・鍵歴史ミュージアム(HP)
月曜休(祭日の場合は翌日)年末年始
入館料200円 9:00~17:00
遺跡の南西には、鏡の神様を御祭神とする鏡作神社があります。
鏡作神社(田原本町HP)
奈良県磯城郡田原本町大字八尾字ドウズ(HP)P有
奈良県磯城郡田原本町大字唐古及び大字鍵(地図) 無料P有
奈良市内から国道25号線を南下して田原本町にさしかかると、左手に風変わりな塔が見えてきます。
この塔は、唐古・鍵遺跡の発掘調査で出土した絵画土器の「楼閣」をもとに、1994年、唐古池の西南隅に復元されたものです。
茅葺きの屋根がある2階建の楼閣の高さは12.5m。
とても印象に残る渦巻き状の屋根飾りは藤蔓で作ってあるそうです。
木製の鳥の飾りが東西両面 にそれぞれ3羽ずつ付けられています。
この遺跡は紀元1世紀のものだそうで、魏志倭人伝に登場する邪馬台国は紀元3世紀。
この遺跡から東に数キロ離れた三輪山の麓にある纏向遺跡は、今年の春に行われた発掘調査から卑弥呼の墓では?と話題を呼びました。
もし、そうだとしたら女王卑弥呼もこんな塔の上に立ち、景色を眺め、占いを行ったのでしょうか。
そんな想像をしてみるのも雨降りで退屈な日には楽しいものですね。
唐古・鍵遺跡(田原本町HP)
奈良県磯城郡田原本町唐古(地図)
遺跡からは、多数の農耕具や工具等が出土しており田原本町の
田原本青垣生涯学習センター内にある唐古・鍵考古学ミュージアムにも展示されています。