
まずは千年桜の紅葉。古木ですが葉が落ちずに紅葉しています。


千年桜の東、水車小屋の先には「赤埴の大カエデ」と呼ばれる幹周りが1.5mを越えるカエデの古木があります。

枝振りも見事で、紅葉も数日先には見頃を迎えそうです。


仏隆寺の山門脇には樹高15m程、幹周りが4mを越え、「一言主神社の乳銀杏」の様に乳の様な気根が出たイチョウがあります。
お寺の方に尋ねると、樹齢は700年~800年位。境内が落葉で埋まり、また屋根が傷む事もあって10年ほど前に、真ん中辺りから切ったそうで、本来の樹高は25m以上はある巨木です。


余談ですが、仏隆寺の近くにあるお気に入りの蕎麦屋「一如庵」さんがミシェランの★に選ばれました。
おめでとうございます。
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佛隆寺
奈良県宇陀市榛原区赤埴1684 (地図) P有
奈良交通バス高井下車徒歩約30分
TEL:0745-82-2714 入山100円、拝観300円
宇陀市榛原区にある宇陀市役所から芳野川沿いに続く県道31号線を菟田野方面に向う途中の田園地帯に八咫烏神社があります。
御祭神は建角身命(たけつぬみのみこと)。
続日本記に705年に創建したと記載がある延喜式神名帳の式内社
古事記に「神武の東征」と言う記述があります。宮崎の日向から進軍して熊野に到着した神武天皇が大和に王朝を築いたという神話。
この時、熊野から大和へと一行を導いたのが、八咫烏の化身とされる建角身命。京都の下賀茂神社のご祭神でもあり加茂氏の祖とされています。
この古事から三本足の八咫烏は、「武運がある」「吉兆を呼ぶ」とされて酒造元や日本サッカー協会のシンボルマークにもなっています。
訪れた頃は、なでしこジャパンがワールドカップ参戦中で、サッカーファンが奉納した折鶴が像の下に置かれていました。

八咫烏神社(HP)
奈良県宇陀市榛原区高塚42(地図)P有

出世したり金銭的に恵まれないことを「うだつがあがらない」と言いますが、その語源となったうだつは、富の象徴の一つで、防火壁の役目もしていた袖壁です。




松山地区のうだつは、家紋や模様が入ったデザインが見られます。


町屋の前の犬矢来。犬猫避けと泥棒避けの機能があります。





宇陀市松山地区観光案内HP
奈良県宇陀市大宇陀区拾生1846(地図)
室生寺を出た後、曽爾村にある蕎麦屋「黄色いのれん」へ行くために、胎の川沿いの県道28号線を通って国道369号線、途中から曽爾村の中を通る県道81号線とドライブです。
途中、山の紅葉が進んでいたので屏風岩へ行って見ました。
曽爾村の役場近くから屏風岩公苑地までは、狭くて急な十曲峠の山道を2、3キロ。
山道の途中から曽爾高原のススキが見えます。
屏風岩は、高さ200mの柱状節理の岩壁が約1.5km続く奇景。
この岩肌の下に公苑が整備されていて春は桜の名所として多くの人が訪れお花見スポットです。
下の2枚の写真をクリックして下さい。大きいサイズの写真です。
雄大な山並みが望めます。
景色を眺めて写真を撮った後は、黄色いのれんでお昼ごはん。
曽爾高原は、道が混んでいるとの事でしたので、遠回りですが、青蓮寺川沿いに香落渓から三重の名張市に抜けて帰ることに。
時間があれば中々良い温泉もあります。
小太郎岩は幅約700m、高さ約200mの大絶壁。
長者から財産を奪おうとした義母が、この岩の上から長者の息子「小太郎」を落とそうとして自身が誤って落ちたという伝説の残る岩山です。
この道沿いにも柱状節理の岸壁が多く見られます。
紅葉の山並みを眺めながらのドライブも良いものです。
女人高野として知られる室生寺の創建は、奈良時代に山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒の祈願が室生で行なわれ、無事病気が治まったため、興福寺の僧・賢(けんきょう)が勅命により、室生に寺院を造ることになり、その弟子の修円が建立に携わったそうです。
仏隆寺から室生寺へ続く東海自然歩道からの眺め
太鼓橋を渡って境内へ
橋の正面にある山門。奥に本坊があり裏山が紅葉しています。
山門前から境内への入口となる仁王門までの川沿いの紅葉
椿の花がほころび始めていました。
仁王門の周囲の紅葉は進んでいて綺麗ですよ。
阿吽の仁王像は、青鬼と赤鬼みたいです。
金堂の横には弥勒堂。そして本堂の灌頂堂へ続きます。
本尊釈迦如来立像(国宝)や十一面観音立像(国宝)が並ぶ
金堂は見応えがあります。→室生寺HPリンク
灌頂堂のもみじは色づき始めたばかりでした。
後編へ続きます。
室生寺HP 拝観料600円
奈良県宇陀市室生区室生78 (地図) 近隣に有料P有
TEL:0745-93-2003